ピアノメーカーの戦い

国際ピアノコンクールでは、出場者がピアノのメーカーを選択することになります。

ショパン国際ピアノコンクールでは、スタインウェイ、ファツィオリ、ベヒシュタイン、ヤマハ、カワイの5社が選ばれています。

一昨年、浜松のSHIGERU KAWAIピアノ研究所の所長さんとお話をさせて頂く機会があり、ピアノを作るということへの信念や思いを聞かせて頂きました。

深い情熱と卓越した技術力、真摯で妥協のない姿勢、そして創業者である河合小市氏の『人の心に響く音は人の手でしか作れない』の精神を大切にする気持ちが強く伝わってきました。

今回のショパンコンクールでは、84名のうち

スタインウェイ 1次43名⇨2次24名⇨3次12名⇨ ファイナル⇨6名

シゲルカワイ 21名⇨11名⇨6名⇨3名

ファツィオリ 9名⇨4名⇨2名⇨2名

ヤマハ    9名⇨1名⇨0名⇨0名

ベヒシュタイン 2名⇨0名⇨0名⇨0名

という結果でした。

この数字の裏側には5つのメーカーの作り手たちの魂が宿っています。ピアニストが夢と人生をかけた最高のパフォーマンスができるよう、各社舞台裏では熱く静かな戦いをしているのです。

ショパンコンクールは世界最高峰のピアニストたちと、世界最高峰のピアノを作る人々の、誇りをかけた共演とも言えますね😌

浜松の竜王工場にて
手書きの設計図📝

研究所では、無響室で〝無〟を体験しました。自分のお腹の音が特大に聞こえて焦りましたが…心が洗われるような体験でした🌟

投稿者プロフィール

安田肖子